「5Gパケットキャプチャソリューション」を発売
~ BiDi規格対応ネットワークTAPとパケットキャプチャ装置「SYNESIS」を連携~
株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:五味 勝)は、Garland Technology(本社:米国ニューヨーク州バッファロー、以下Garland社)製のBiDi※1規格に対応したネットワークTAP※2「BiDi Passive Fiber Network TAP」と、東陽テクニカ製大容量パケットキャプチャ/解析システム「SYNESIS」ポータブル型25GbE対応モデル※3を連携させた「5Gパケットキャプチャソリューション」を2020年4月1日に発売いたします。
ネットワークTAPとポータブル型パケットキャプチャ装置の組み合わせによって5G(第5世代移動通信システム)ネットワーク環境における障害解析を実現する世界初※4のソリューションで、ネットワークに生じる問題の迅速な解決を助け、ダウンタイムを減らし高品質な5Gネットワークの提供に貢献します。
※1 多重化した信号を一組の信号線で送受信する技術で、通信の高速化が可能。
※2 TAP (Test Access Point)。ネットワーク上を流れるトラフィックを分岐して取り出すための装置。
※3 イーサネット・ネットワーク上に流れるトラフィックを取りこぼすこと無く連続でキャプチャすることのできるLANアナライザ。
※4 2020年3月現在。東陽テクニカ調べ。
【 背景・概要 】
5Gは超高速・大容量、超低遅延、多端末同時接続など革新的な特長を持つネットワークとして期待されており、日本でも2020年に本格的なサービス開始が見込まれています。5Gネットワークはモバイルフロントホールやバックホールなど各箇所が様々なイーサネット規格(1/10/25/40/100GbE)で構成されているため、各規格のパケットを完全に可視化・解析することが求められています。
今回発売する「5Gパケットキャプチャソリューション」は、「BiDi Passive Fiber Network TAP」がネットワーク上を流れる全てのトラフィックを通信に影響することなく分岐して「SYNESIS」へ送り、各イーサネット規格に対応する「SYNESIS」はそれらを取りこぼしなく連続でキャプチャします。これにより、すべてのパケットを完全・忠実に可視化・解析することができ、5Gネットワークの通信トラブルを迅速かつ正確に特定して解決するのに貢献します。
【 「BiDi Passive Fiber Network TAP」の主な特長 】
ネットワークTAPは、送受信双方向のインライントラフィックを解析装置に出力するネットワーク中継装置です。
・25G BiDi規格に対応したファイバーTAP ※40G/100G BiDi規格に対応したモデルもあり
・インライン側に1芯2波で入力されたトラフィックを周波数分離し、モニターポートより出力することが可能
・対応波長:1,270~1,350nm、1,450~1,530nm、1,510~1,590nm
・スプリッターで信号を分岐するため、電源不要
・エラーフレームをそのまま出力し、一度導入すれば常時モニター可能
<参考情報>
大容量パケットキャプチャ/解析システム「SYNESIS」25GbE対応モデル発売(2020年2月20日発行)